セキュリティと効率化を両立するチャットツールに出会えた。 SMBC日興証券株式会社に聞く、Symphony導入のインパクト
チャットツールの導入へのニーズは、以前から社内で大きかったというSMBC日興証券株式会社。しかし、セキュリティーや使い勝手の面などから、なかなか選定基準を満たすものに出会えなかったと言います。そうした中、Symphony導入を推進された、グローバル・テクノロジー部システム企画課長の長谷川朋弘様に、その経緯、活用の仕方、それによって感じているインパクトなどを伺いました。
まずは、ご自身の業務内容について教えてください。
私の所属するSMBC日興証券株式会社グローバル・テクノロジー部は、グローバルマーケッツ向けの事業に関わるシステムの企画を行っています。
内容としては、システムのユーザーであるグローバル事業部門で働く社員のニーズを捉え、それをシステムとして構築することで、業務改善を行うことです。
彼らと一緒になって、よりよいシステムを作り上げていくイメージです。
Symphony導入の経緯を教えてください。
ユーザーからチャットツール導入の要望が強かったこともあり、当社では過去にもチャットを採り入れてきました。ただ、私たちのニーズと使い勝手が合致するものに、なかなか出会えませんでした。
Symphony導入で最も重視したのは、セキュアな環境で利用できるかどうかという点です。
特に社外と情報連携する際には、金融機関という立場上、第三者への情報漏えいは絶対にあってはなりません。Symphonyは、私たちの選定基準を満たしていると感じました。
過去に利用されたチャットツールとの比較についてお聞かせください。
当社では、2015年ごろから一部の部署でチャット利用を始めてきました。私たちのニーズとは使い勝手が上手く合致せず、浸透率としては低かったです。
チャットのよさは「送ったときにすぐ気づいてもらえる」点だと思います。それでも、参加者が不特定多数になってくると、気づかれない場合も多いです。
メンション機能などがあれば自分宛に来たことが分かって、利用頻度も高まると思うのですが、過去のチャットツールにはそのような機能が見当たらなかったのです。
メールでは相手からの反応が遅いことも理解の範疇ですが、チャットはスムーズであることへの期待感があります。それだけに、レスポンスが遅いことに不満感が高まりました。
チャットがスムーズでないことで、業務が非効率になる感覚はありましたか?
個人で使うLINEにしても、人によって見るのが早い人とそうでない人がいます。
ただ、仕事に関しては、参加者全体のチェックが早ければ情報連携がスピーディーにできます。実際Symphonyを使ってみて、そうした意識づけも行われたと感じています。
Symphonyのどういった機能にメリットを感じていますか?
ほかのチャットツールと比べると、「気づかせるための機能」が多く散りばめられていると感じています。
「メンション機能」や「ピンづけ」、「ハッシュタグ」、また、参加者を限定した「ルーム」も簡単に作れます。ユーザーからも「課やチームを越えた、メンバー同士の情報連携がスムーズになった」と言われます。
使い方に慣れれば、連絡手段がメールからチャットに流れていくのは、当然の動きになるのではないでしょうか。
また、社外でも、一部の開発ベンダー様とはSymphonyでやりとりしています。今までは当社に常駐していただく必要があったのですが、Symphonyを利用することで、コロナ禍でも開発が同時に進められました。
Symphonyのセキュリティの高さはどのようなときに感じますか?
チャットツールの導入にあたっては、他社製品も比較検討しました。ただ、Symphonyにある機能すべてを満たしているものはなかったです。
また、Symphonyには間違えて送ってしまったメッセージの取り消し機能もあります。一方で、すべての履歴を検索・発見することも可能なので、セキュリティ面での安心感があります。
セキュアな状態で、暗号化した情報をエンド・トゥ・エンドでやりとりできることは、非常に重要です。
ビジネス用チャットという意味では、見た目はシンプルでいいと思っています。Symphonyは本当に大切な部分をきちんと掴んでいるという印象です。
Symphonyの利用によって、プラスアルファのメリットは感じますか?
システム開発チームでは「チャットボット」を活用しています。例えば、システムの不具合の検知があった場合は、ボットが作動して、迅速に情報共有をしています。
これまではメールで行っていたのですが、そのやり方では特に部署をまたいで情報を共有していく際、時間がかかってしまうことがありました。
メールでは、過去の文をさかのぼっていくと、コミュニケーションの連続性が途切れてしまうことがあります。
それに、返信漏れや伝えてはいけない人に誤って送信してしまわないようにしなければなりません。チャットではルームを一つ作ってやりとりしていけば、誤送信は起こりにくくなります。
さらに、メールですと、1回ずつ立ち上げて返信するという作業だけでも時間がかかります。その点、チャットはリプライを続けていくだけなので楽です。
それによって、次のシステムのリリースが早まったり、ユーザーやその先にいるお客様への対応もスムーズになったりしたと感じています。
今後Symphonyをどのように活用していきたいですか?
グローバルマーケッツ部門においては、以前から海外と連携できるツールが必要だと言われてきましたが、Symphonyの導入によってそれをカバーできるようになりました。
しかし、Symphonyの強みはなんといってもチャットボットとの連携です。
例えば、今はいろんな部署でRPAの導入が進んでいますが、その導入の途中経過に関する社内での報告やサポートに、チャットボットを活用しています。
さらに、今後はお客様への戦略的なアプローチを考えた場合にも、チャットボットを活用することでいち早くゴールに到達できると考えています。
例えば、社内トレーダーとディーラーの債券価格の引き合いや、自動でレートを引き出すツールなども、チャットボットで構築してみたいです。
Symphonyを使い始めて2年ですが、これまでは社内の利用頻度を増やすという側面が強かったように思います。
次のフェーズでは、Symphonyの利用やチャットボットを作ることで、社外との情報連携を加速させ、当社の価値をさらに高めていきたいと思っています。
シンプルなお問い合わせにはチャットボットが対応し、それによって生まれた時間を使って、人がより質の高い情報を作っていく。そうしたことができれば、より差別化が図れるのではないでしょうか。Symphonyへの期待は非常に大きいです。
チャットツールの導入へのニーズは、以前から社内で大きかったというSMBC日興証券株式会社。しかし、セキュリティーや使い勝手の面などから、なかなか選定基準を満たすものに出会えなかったと言います。そうした中、Symphony導入を推進された、グローバル・テクノロジー部システム企画課長の長谷川朋弘様に、その経緯、活用の仕方、それによって感じているインパクトなどを伺いました。
Symphonyの導入で取引先とのインターフェース変革を実現した日本マスタートラスト信託銀行 。その導入の背景、活用方法などを含めて、Symphonyによって生み出された効果についてお話を伺いました 。
外国人投資家向け常任代理人業務においてSymphonyの活用を進めている株式会社三菱UFJ銀行決済事業部。きっかけはお客様である海外金融機関からの紹介だったそうですが、実際に導入し、今なお進化を模索中とのこと。導入までの経緯、活用方法とインパクト、今後への期待などを伺いました。